御端折(おはしょり)

女子のきものの着装法の一種、またはその部分。きものの丈を腰の位置で着丈までたくし上げ、腰ひもで縛って着ること、またはそのたくし上げをいう。近世初期の小袖は対丈(ついたけ)であったが、1626(寛永三)年から1664(寛文四)年の間に反物の長さが二尺(60.6センチ)長くなり、幅が一寸(3.03センチ)狭くなったため、歩行に不自由なことから始まった。初期は前のみで、また明治の中期までは室内ではお引きずりであったが、以後、御端折をして、着尺に着るようになった。

■関連項目