八重山上布(やえやまじょうふ)

沖縄の八重山諸島のおもに石垣島で織られる麻織物。本来は苧麻(ちょま)を使って地機で織る絣(かすり)織りであったが、今はラミーや木綿を使った交織が多く、明治以降、高機で織る。絣柄は伝統的なものが多く、夏の着尺地になる。その … “八重山上布(やえやまじょうふ)”の続きを読む

矢絣(やがすり)

絣柄の一つ。その形が矢羽根に似ているところからこの名がある。矢筈(やはず)絣ともいう。今日では織り絣だけでなく、染め物でも同じくよぶ。経(たて)糸を寸法を決めてくくって染め分けた絣糸をつくる。それを少しずつずらしていくと … “矢絣(やがすり)”の続きを読む

八橋文(やつはしもん)

水辺に杜若(かきつばた)が咲き、その間に板橋を渡した文様。この組合せや表現は『伊勢物語』九段をふまえたもので、文芸文様に分類されるもの。蒔絵(まきえ)の遺品では室町時代のものであり、染織では桃山時代のぬい箔が早い。尾形光 … “八橋文(やつはしもん)”の続きを読む

山手風(やまのてふう)

明治年代に言われた下町風に対する言葉。下町が商人、職人の町であるのに対して、山手は屋敷住いの官員の住居が多かったので、落ち着いた色彩のお召しや、洋風を早くから取り入れたところに特色がある。   ■関連項目