並縫い(なみぬい)

運針のこと。和装では最も基本的な縫合せ技術である。短針を中指の指ぬきに当てて縫う方法と長針を手のひらの中指のつけ根に当てて縫う方法があり、前者は立て針といい、比較的薄い地質や絹物に、後者はつかみ針といい、厚手木綿や刺し子などを縫うのに用いる。両手で布を張り、右手の人差し指と親指で針を押さえながら、手の上下動によって一針ずつ針を進める。流れ針にならず表裏そろった針目でまっすぐに縫うのがいい並縫いである。

■関連項目