薩摩絣(さつまがすり)

綿織物の一つ。かつては琉球(りゅうきゅう)絣のこともいった。元文年間(1736~40)琉球絣にならって薩摩で織り出したのがはじめとされているが、その前後、琉球は薩摩藩の支配下にあり、琉球の産物は薩摩を経由したので、琉球絣も薩摩の名称がつけられていた。現在は宮崎県都城付近で生産されている。細番手の紺木綿、縦緯絣(たてよこがすり)で紺絣のうち最高級のものである。よって、とくに紺薩摩とよぶ場合がある。

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