糊染め(のりぞめ)

糊を仲立ちして行なう染色。糊場(糊をつけたところ)を白くだす目的の糊を防染糊といい、糊場を染める目的の糊を色糊という。防染糊には水に容易に溶ける糯(もち)米糊(略して米糊)と、小麦粉、蕎麦(そば)粉、大豆粉、豆腐などに石灰や明礬(みょうばん)を加えた水が不溶解の一珍(いっちん。一陳)糊とがあり、技法によって型紙を使う型染めと筒描きとに分かれる。染め物の多くは糊染めである。紅型、友禅、小紋などに代表される。

■関連項目