胴抜き(どうぬき)

和装の仕立ての一種、また、その仕立てをした衣服。額仕立てともいう。表着(うわぎ)や襲(かさね)下着を着たとき、表から見えやすい衿、衽(おくみ)、裾、袖口布、振り布に上等の生地をつけ、胴に別布をつけた。十八世紀末頃、襲下着 … “胴抜き(どうぬき)”の続きを読む

共衿(ともえり)

長着の衿の部分の名称の一つで、掛け衿ともいう。長着の表地と同じ布で、衿の上にさらに衿肩回りから衽(おくみ)先下八センチぐらいまでの間に掛けたものをいう。衿回りのいたみや汚れを防ぐためにつけるが、着たときにいちばん目だつと … “共衿(ともえり)”の続きを読む

泥染め(どろぞめ)

炭酸鉄を含んだ泥で染めること。泥のみで染めたものは鈍い鼠(ねずみ)色となり、この染め色を鈍(にび)色という。植物染料によって染められた糸を泥でもう一度染め出す方法。大島紬、久米島紬などに行なわれている。植物染料に含まれて … “泥染め(どろぞめ)”の続きを読む