八橋文(やつはしもん)
水辺に杜若(かきつばた)が咲き、その間に板橋を渡した文様。この組合せや表現は『伊勢物語』九段をふまえたもので、文芸文様に分類されるもの。蒔絵(まきえ)の遺品では室町時代のものであり、染織では桃山時代のぬい箔が早い。尾形光 … “八橋文(やつはしもん)”の続きを読む
水辺に杜若(かきつばた)が咲き、その間に板橋を渡した文様。この組合せや表現は『伊勢物語』九段をふまえたもので、文芸文様に分類されるもの。蒔絵(まきえ)の遺品では室町時代のものであり、染織では桃山時代のぬい箔が早い。尾形光 … “八橋文(やつはしもん)”の続きを読む
平安末期に起こった流鏑馬の時に武志が用いた装束。 ■関連項目
人情の機微に通じない人たちのこと。不粋とも不通ともいい、気のきかないことをいう。転じて田舎者、田舎侍をもさした。 ■関連項目
明治年代に言われた下町風に対する言葉。下町が商人、職人の町であるのに対して、山手は屋敷住いの官員の住居が多かったので、落ち着いた色彩のお召しや、洋風を早くから取り入れたところに特色がある。 ■関連項目
女性が肌に直接結ぶ晒し木綿の帯のことで妊婦の用いるもの。 ■関連項目
絹織物の一種。茨城県結城市周辺で織り出される紬。常陸紬と呼ばれていたが、慶長7年(1602)、城主結城氏の名にちなみ、結城紬とよばれるようになった。経・緯糸とも真綿から手紡ぎした紬糸で、細かい絣柄を組み合わせながら手織機 … “結城紬(ゆうきつむぎ)”の続きを読む
宮崎友禅斎が創始したと伝えられる染色法で、色彩的な染模様である。 ■関連項目
平安時代以後の文武官の服制が生んだ織物。宮廷儀式、行事の調度にも及ぶ。初期は大宝律令により染色や織質は位階により差があった。平安末期に萎(なえ)装束が強(こわ)装束となり、朝廷出仕の服の質は練り絹から生(き)織物の絹に移 … “有職織物(ゆうそくおりもの)”の続きを読む
平安時代から近世に及ぶ装束や調度その他、公家の一般的な文様。 ■関連項目
浴後または夏着る木綿の単(ひとえ)のきもの。古くは湯帷子(ゆかたびら)と称し、入浴のとき身にまとい、のちには浴後の汗取りに用いた帷子のことで、浴衣は湯帷子の略語である。桃山時代ごろから、民衆の間で輪舞が流行し、盆踊りに用 … “浴衣(ゆかた)”の続きを読む